2015年3月20日金曜日

永遠の魔導士

もうね澁澤龍彦師ですら、「日夏耿之介の開いた魔道の入り口をうろうろしている」と自分で語っていたそうだから、日夏耿之介はわれわれ凡人には想像もつかないゴシック・ロマンの深淵を体現しているのである。なんせ、最後の最後まで『旧かな』にこだわりつづけ、仕事の依頼でも新かなで書かれたものは窓から裏の小川に投げ捨て、『ほら、新かなが流れてゆく』と言ったとか… 

その日夏耿之介、没後40年以上を経てこの1冊が出現したのである。21世紀になって、いったいだれが買うんだ?と言わないでくれ(笑)

 

日夏耿之介の最後の弟子である井村君枝女史が、師である日夏耿之介を語り、論じ、憶う。これほど贅沢なことがあろうか?惜しむらくは…表紙がボクの好みではない(笑)日夏耿之介自身、どれほど興味を引かれる内容の書物であっても、装丁が気に入らなければ手元には置きたくなかったらしいし…

とはいえ、読みたい。読んでみたい。貯金をはじめよう♪

詳しくはこちら → http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336058799/

2015年3月19日木曜日

吉田屋遠古堂 始動!

さて、全国で展開している一箱古本市ですが、
吉田屋遠古堂の今シーズンは、
仙台は定禅寺通りから始まります!!



題して一箱古本市定禅寺ブックストリート!
日に日に緑が濃くなる欅並木の下で、古本市です。
遠古堂は絵本、児童書を引っさげての出陣で〜す。
順次目玉商品をアップしていきますから、買いにきてくださいね(笑)

詳しくはこちら → 定禅寺ブックストリート/あったかこころねっと

2015年3月9日月曜日

訃報

児童文学に偉大な足跡を残した松谷みよ子さんが亡くなられたそうです。

(写真は公式HPより)

松谷さんといえば、民話を材とした児童文学で有名ですが、公式HPによれば「民話」にひそむ民衆の思いに関心を寄せていたそうで、そういわれればそのまなざしは常に小さきもの、弱きものに注がれていたような気がします。

子どもたちの絶大な支持を受けていた怪談レストランシリーズも彼女の手になるものでした。 彼女は怪談に『現代の民話』を仮託していたのでしょう。もしかすると、そこに中央から発信される単一的な文化に対抗しうる、重層的複合的な文化の最後の輝きを見ていたのとおもうのは、うがちすぎでしょうか。

 慎んでご冥福をお祈り申し上げます。

2015年3月8日日曜日

世界のテラヤマ!

寺山修司は拾遺の人たちの様々な才能を見いだし、コラボレートする天才でした。一度も楽器を手にしたことのないJ・A・シーザーにむかって音楽をすすめたことは有名です。

宇野亞喜良もその一人で、60年代には横尾忠則などとともに天井桟敷のポスターや舞台などを手がけていました。あわい色彩をまとった独特のペン画が好き嫌いのわかれるところですが、好きな人にはたまらない作風でしょう(笑)

さて、たった二日間ですが宇野亞喜良×寺山修司 演劇ART WORKS 原画展 1998〜2015が渋谷のポスターハリスギャラリーでひらかれます。 タイトルからもわかるように、近年の舞台のための作品ですが、相変わらず60年代テイスト炸裂ですね(笑)



開催期間:2015年2月28日(土)~3月29日(日)  
   ※月曜休廊 開廊時間 13:00~19:00
   ※3月7日(土)は16:00まで
   ※最終日は17:00まで 

詳しくはこちら → http://www.fashionsnap.com/news/2015-02-28/unoakira-terayamashuji/